函館の朝市
昭和20年(1945年)終戦後、函館駅前広場に、周辺の農家の人達が換金の必要から、野菜の立ち売りを始めたのがスタートで、当時は闇市の一部とみなされていた。その後、組合等を作り、統制された組織として成長し、現在に至っている。
海に面した函館は、なんと言っても海産物が主役、その代表格がカニと言うことで、タラバガニの試食が出来る店へ案内してくれた。格好いいお兄さんの説明を聞き、熱々のタラバを貰って口に入れた。
「アヒヒ、アヒヒ、フメー、フメー」翻訳すると、(熱ちち、熱ちち、旨めー、旨めー)汁と涎が口から流れた。ハンカチで口と手を拭いた。ハンカチはポケットの中で、いつまでも生臭かった。