嵐山展望台より
ガイドさんが言った。「小さな小さな展望台に案内します。日本一小さいですよ」 なるほど小さい。 大型バスが何台も来たら、繁盛している昼時のラーメン屋さんのように、長い長い行列が出来るだろう。食うのは10分、待たされたのが1時間。そんな混雑になるだろう。
展望台より見る羽地内海の色は、残念ながら天候不順で、フルカラーの景色とはいかない。古くなったアナログテレビのように、画質がぼやけている。海の色は空の色を反映する。機嫌悪い空の顔色が、本当は限りなく青い海の表情を暗くしている。「ん、誰かが機嫌悪いと、家庭でも同じこと起きるよな」